石巻日日新聞

水曜日郵便局 旧鮫ヶ浦漁港に開局

出来事を交わし心つなぐ

東松島市 社会 石巻日日新聞 12月7日(木) 15時49分
郵便局員が第1号の手紙を灯台ポストに入れた。左から2人目が遠山さん(6日、旧鮫ヶ浦漁港)

 東松島市宮戸にある今は使われていない廃漁港の旧鮫ヶ浦漁港に6日、「水曜日郵便局」が開局した。水曜日の出来事をつづった手紙を同郵便局宛てに送ると、翌週の水曜日に誰かが書いた手紙が自宅に届くというユニークな取り組み。同日に記念イベントが行われ、関係者は「小さな日常の物語を通して心の声をつなげるプラットフォームにしてほしい」と思いを込めた。

 この企画は映画監督の遠山昇司さん=東京都在住=らで組織する「水曜日観測所」が主催し、東松島市が後援、日本郵便東北支社と石巻、鳴瀬両郵便局が協力している。設置期間は1年間の予定だ。

 旧鮫ヶ浦漁港には、漁船を陸に引き上げるための小さなウインチ小屋がそのままの状態で残っており、遠山さんらはそこに白色の“灯台ポスト”を設けた。全国から投函された「水曜日の出来事」がここに集まる。

 鳴瀬郵便局の配達員が水曜日郵便局宛ての手紙をポストに配達し、水曜日観測所のスタッフが回収。個人情報を伏せた上で同じく手紙を送った誰かへ無作為に転送し、次の水曜日に手紙が届く仕組みだ。灯台ポストの見守りは、東松島の地域おこし協力隊や奥松島観光ボランティアの会などに所属する地域住民が担う。

 6日の開局記念イベントには、渥美巖市長をはじめとした市や郵便局関係者、地域住民など約60人が参加。郵便局配達員が第1号となる約30通の手紙を灯台ポストに入れた。

 遠山さんは「1週間の真ん中の水曜日は、いわば週明けと週末の接続点。誰かと誰かの物語が結ばれることで奇跡が起こると信じている。心のつながりを実感できる希望の象徴にしていきたい」と話していた。

 宛先は「〒981―0394東松島市宮戸字観音山5番地その先 鮫ヶ浦水曜日郵便局」。問合せは事務局(電話03―5579―2724)。

最終更新:12月8日(金) 9時07分
[PR]
ふしみ屋菓子店
[PR]
プロショップまるか
東松島市 > 旧鮫ヶ浦漁港

新着記事