石巻日日新聞

石巻市の姉妹都市 チビタ市に高校生派遣

延期で来年3月実施 5人程度追加募集

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 9月14日(木) 17時45分 配信

 東日本大震災からの復興に取り組む石巻市は、国際感覚豊かな人材や地域の活性化に導くリーダーを育成するため、来年3月に姉妹都市のイタリア・チビタベッキアへの高校生海外研修事業を行う。当初は今夏に予定していたが、相手側の都合で変更となった。派遣する高校生は10人で、うち5人程度を再募集している。

 研修は来年3月24―30日の5泊7日の予定。現地の高校生との交流や高校をはじめ各施設見学を行い、東日本大震災からの復興の現状や支援に対する感謝も伝える。具体の交流内容は参加する高校生が主体的に企画立案することにしており、11月から5回程度の事前研修を行う。

 人材育成を目的とした青少年海外研修は、震災により休止していた事業で、平成17年度にアメリカとオーストラリア、18―22年度はオーストラリアに中学生を派遣していた。広域行政事務組合で中学生対象のオーストラリア派遣(おにぎり大使)を継続していることから、再開にあたっては高校生を対象にし、25年に交流事業覚書を結んだチビタベッキア市を派遣先とした。

 対象は市内在住の高校生。応募にあたっては国際交流への意欲や訪問国への関心が求められ、作文と面接で選考される。市地域振興課(電話0225-95-1111内線4244、4246)が事務局を担い、今月29日まで募集している。

 渡航経費の2分の1に当たる約20万円が参加者の負担となり、ほかは国際交流基金を充てる。基金による事業の継続を図るため、市は昨年度にふるさと納税の枠組みを活用した寄付の呼び掛け(ガバメントクラウドファンディング)を実施。震災を経験した子どもたちの思いを海外に届けるという事業の趣旨に賛同し、全国から163万円が寄せられた。

 石巻市は慶長遣欧使節団が上陸した歴史的背景から、旧市時代の昭和46年にチビタベッキア市と姉妹都市を締結。現地の政情不安から交流は一時中断していたが、合併後の石巻市は震災後の平成25年に改めて同市と協定を結び、青少年交流などを盛り込んだ覚書も交わしている。

最終更新:9月14日(木) 17時45分

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