石巻日日新聞

ご近所同士の心つなぐ夏祭り まちに響く太鼓の音色

懐かしさと新しさ漂う

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 8月23日(水) 12時30分 配信
水ヨーヨー釣りが子どもたちの人気を集めた(門脇町)

 新しい地域づくりが進む石巻市の新蛇田地区と門脇町で19日、住民手作りの夏祭りが開かれた。それぞれの会場では、元気な子どもの声や夏の恒例行事開催を懐かしむお年寄りの笑顔があふれ、住民たちが祭りで心を一つにした。

◆復興住宅完成後初めて 門脇町

 石巻市門脇町の市営門脇東復興住宅集会所では、かどのわき町内会(本間英一会長)が主催の「夏祭り」が開かれた。今年で2年目だが、復興住宅が完成してから初めて。震災前に同地区で暮らしていた人たちが久しぶりの〝わがまち〟での祭りを楽しんだ。

 町内会役員が中心となり企画した。栗原市を拠点に活動する「皷風」が大太鼓など迫力の演舞を披露し、住民らもバチを握って演奏を体験。大人たちは焼きそばを食べながら話に花を咲かせ、子どもたちは水ヨーヨー釣りや輪投げなどのゲームを満喫した。

 同地区で被災し復興住宅に入居する中川圭以子さん(78)は「約60年暮らしてきた門脇は、やっぱり住み心地が良い。顔なじみの人と一緒に祭りを楽しむと、戻ってきたことを実感する」と話していた。

 本間会長(68)は「初めて顔を見る人もいる。祭りなどのイベントをきっかけに交流の場を今後も作っていきたい」と話していた。

◆ご当地音頭も登場 新蛇田地区

住民たちが輪を作って「新蛇田音頭」を踊った(新立野)
住民たちが輪を作って「新蛇田音頭」を踊った(新立野)

 同市新立野でも住民有志で組織する実行委(会長・増田敬のぞみ野第二町内会会長)主催の「新蛇田盆踊り大会」が開かれた。震災前は異なる地域で暮らしていた人たちが多いため、近所づきあいが円滑になる機会を作ろうと昨年に続き開催した。

 会場となった新蛇田一号公園にやぐらが組まれ、焼きそばやかき氷などの屋台が祭り気分を盛り上げた。威勢の良い太鼓の音とともに「大漁唄い込み」や「炭坑節」「相馬盆唄」など盆踊りの定番曲が流れると、大勢の住民が輪を作った。また、地区の様子を盛り込んだ「新蛇田音頭」も流れ、簡単に踊れる振り付けで世代を超えた住民たちが笑顔で踊った。

 南浜町の自宅が被災し、27年4月に新立野第二復興住宅に入居した宇野誠子さん(75)は「自分の街として実感するには、まだ時間がかかりそう。でも、にぎやかな祭りは近所の人の顔を知る良い機会になった」と話していた。

 増田会長(66)は「多くの人に参加してもらい昨年よりも盛り上がった。イベントなどを通して〝自分の街〟という気持ちを地域に作っていきたい」と話していた。

タグ:夏祭り
最終更新:8月23日(水) 12時30分

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