石巻日日新聞

若い発想で地域を変えよう KAERU CAMP

石巻日日新聞 2017年4月7日(金)

 高校生や大学生が地域の課題解決策や未来について考えるプログラム「KAERU CAMP」が3月31日―4月2日、石巻市内などで開かれた。参加者は若い自由な発想で将来を「変える」ためのアイデアを出し合った。石巻青年会議所(JC)が8日に石巻グランドホテルで開く石巻市市政公開討論会の質問テーマも提案し合い、「郷土愛の醸成と世代間交流の活性化」と決めた。
 かぎかっこPROJECT、いしのまき2・0、カタリバ女川向学館が主催し、石巻市内在住の高校生や県内外の大学生約人が参加した。4チームに分かれた高校生、大学生たちは3日間をともに行動し、ワークショップやフィールドワークを通して〝まちの悩み〟の解決方法を探った。
 初日は、参加者全員がIRORI石巻=同市中央二丁目=に集合。JCのメンバーをゲストに迎えてプログラムをスタートした。
 はじめに東北大学大学院情報科学研究科の河村和徳准教授が講師となり、町の課題解決に取り組む参加者たちに講義した。間もなく石巻市長選が行われることから「『選ばれる』をキーワードに世の中を見る」をテーマに「選択」について解説した。
 河村さんは「私たちの生活は選択の連続であり、一人一人の選択の合計が地域を作っていく。日常にとって当たり前を選ぶには視点を高く持つことが大切」と説明。選ぶためには〝情報〟が必要となるほか、情報がありすぎても選択に困るため比較することが大切であることを伝えた。
 その後、参加者とJCメンバーは「自分が描く良い町」をテーマに話し合いを進めた。高校生からは「放課後に集まり、話ができる場」を求める声や、趣味の共有など大人とコミュニケーションが取れるといった「人とつながれる場がほしい」という意見もあった。
 この後、参加者たちはグループごとに与えられた町の課題の解決に向けてフィールドワークなどに取り組んだ。

【写真】高校生や大学生とJCメンバーが理想の町について話し合った

最終更新:2017年4月7日(金)

新着記事