イサダ漁が解禁 不振の前年越え好漁期待
石巻日日新聞 2017年3月2日(木) 県内のイサダ漁が解禁となった1日、宮城県で1位の取扱量を誇る女川魚市場でも今季初の水揚げがあった。同日午後2時ごろから次々に水揚げがあり、春漁の到来に港が活気づいた。
イサダはエビに似た姿をしたプランクトンの一種で、正式名称はツノナシオキアミ。養殖魚などの飼料として活用されるほか、食用でも重用されており、女川では加工品としての取り引きの比率が高い。
この日、女川には春漁にふさわしく桜色に輝くイサダ約60トンがカゴに入れられて水揚げ。比較的高値の1キロあたり68―75円で取り引きされた。
イサダ漁は例年、県ごとに定められた漁獲上限(今年1万5千トン)に達する4月下旬まで水揚げがある。昨年は天候不順や高海水温などにより漁獲枠を半分ほど残して終漁し、女川でも同様に振るわなかった。
今季初日も漁業者は「初めてといっていいほど遠くの沖で操業した。魚群も薄いようだ」と語るなど今一つの手応え。しかし、漁場が金華山周辺に形成されて漁がピークとなるのは例年通りであればこれからだ。
同魚市場の加藤實専務は「市場と船の1年が本格的にスタートした。今後の海の状況を占うイサダだけに好漁を期待している」と話していた。
【写真】ピンク色のイサダが次々に水揚げされた
最終更新:2017年3月2日(木)
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