石巻日日新聞

あざやか包丁さばきに感嘆 矢本西保育園 間近で魚の解体見学

石巻日日新聞 2017年2月15日(水)

 東松島市の社会福祉法人矢本愛育会矢本西保育園(鈴木よし子園長、園児93人)で9日、地元で水揚げされた魚の解体を見学する授業が行われた。

 同園は、五感での直接体験を通して子どもたちの生きる力の基礎を育むという保育目標を掲げ、これを食育の授業にもつなげている。魚の解体を見学する授業は3年ほど前から毎年行われており、同園の保護者会会長で石巻市渡波の水産加工会社三国商店代表の三國知彦さんが協力している。

 この日、三國さんは石巻魚市場に水揚げされたばかりのタラとアブラツノザメを流れるような手つきで次々とさばいた。アブラツノザメの腹に包丁を入れると、体内から体長20センチほどの赤ちゃんザメがゴロゴロと出現。子どもたちは目を丸くしながら大きな声を上げていた。

 興味深そうにサメの肌を触っていた津田佳祐君(5)は「サメの皮は、前側から後ろに触るとつるつるしているけど、後ろから前に触るとザラザラしている」と発見したことを話した。峯田雅ちゃん(5)は「サメの目が少し怖かった。魚のお腹を切った後は、においも少し臭かった」と感想を語っていた。

【写真】三國さんによる魚の解体作業を夢中で見つめる子どもたち

最終更新:2017年2月15日(水)

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