石巻日日新聞

県内トップ切り桃生で成人式 古里に集い大人の自覚新た

石巻日日新聞 2017年1月6日(金)

 平成29年の成人式は5日、県内のトップを切って石巻市桃生地区で行われた。人口減少や少子高齢化が進む中、大人の仲間入りを果たした若者を多くの人が祝福した。

 対象者60人のうち男性33人、女性21人が出席。会場の桃生公民館はスーツやはかまに身を包んだ男性や振袖で着飾った女性たちで華やぎ、久しぶりに再会した友人と近況を報告したり、記念撮影したりしていた。

 亀山紘市長は式辞で「古里に集うこの日、自分が地域に何ができるかを考える貴重な機会にしてほしい」と期待した。保護者や恩師、地域の関係者らが集まる中、新成人を代表して佐々木秀さんと千葉麻奈さんが「地域社会の一員として、震災からの復興、さらなる発展のために活動し、他の模範となるよう努力します」と誓った。

 それから菅原千紘さんと志田謙太さんがはたちの節目に親への感謝やこれからの目標を発表。中学校時代の写真の上映もあり、それぞれ道へ歩みを進めている新成人は改めて古里とのつながりを実感していたようだった。

 今年の成人式対象者は平成8年4月2日から9年4月1日までに生まれた人たちで、23年3月の震災当時は中学2年生だった。石巻市内は男726人、女715人の計1441人。桃生地区では県外転出者が参加しやすいよう昭和42年から1月5日に設定しており、そのほかは旧市町ごとに成人の日(9日)の前日の8日に行われる。

【写真】新成人の誓いの言葉を述べた佐々木さん(左)と千葉さん

最終更新:2017年1月6日(金)

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