石巻日日新聞

石巻市中里・三上さん|鹿角プロジェクト制作

 石巻市中里の三上義弘さん(86)が、約60年前の金華山でニホンジカやサルの様子を捉えた写真が一冊の本になった。題名は「霊島 金華山の鹿たち」。東日本大震災後の金華山で復興支援を行ったボランティアによる「鹿角(ろっかく)プロジェクト」が被災を免れたネガを用いて制作、発行した。フィルムカメラで撮影したモノクロ写真が野生動物の暮らしや当時の島の自然を物語っている。


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河南鹿嶋ばやし祭り 児童生徒が春の音色


 石巻市広渕地区の春の伝統行事「河南鹿嶋ばやし山車(だし)祭り」(同実行委員会主催)が21日、広渕農業担い手センターを起点に行われた。最も大きな「本山車」が5年ぶりに運行され、軽やかな囃子(はやし)の音色に合わせ、華やかに地域を練り歩いた。


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市民有志ら千本桜計画 地元出身の篤志家支援

 〝馬っこ山〟の通称で市民に親しまれる石巻市南境のトヤケ森山(=鳥屋森山、標高173㍍)が将来、花見の名所になるかもしれない。市民有志らが地元出身の篤志家から寄せられた約2800万円の支援金を使い、同山で「千本桜植樹」を計画。すでに市有地部分を借りる内諾を得ており、19日には関係者が市役所を訪ねて本年度中の植樹完了を目指して準備を進めることを報告した。
 「一般社団法人イヌワシと共生の森いしのまき」(以下イヌワシの会・高橋福子代表理事)を中心に、地元住民、市、石巻地区森林組合が協力し、トヤケ森山に約40㌶ある市有林のうち約7㌶に約1千本の桜を植樹する計画。南北に延びた山の西側に植え、開花時には三陸道や国道45号から見えるようにする。
 事業費は石巻市出身で、複合企業の山田グループ創始者である山田正志さん(100)が全額提供。山田さんは、森林環境づくりに取り組むイヌワシの会の活動を令和元年の設立当初から支援しており、百寿の記念に古里へ恩返しをしようと千本桜の植樹を申し出た。


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石巻高3年の早坂さん ダンスイベント企画


 「ダンスで地域を盛り上げたい」―。石巻高校3年の早坂比呂さん(17)=石巻市蛇田=が思いを形にしたイベント「Spill(スピル)」が先日、シアターキネマティカ=同市中央=で初開催された。1人で企画し、地域の大人の協力を得て実施。圏域内外から来た50人がハイレベルなダンスバトルやショーを楽しんだ。会場運営に奔走した早坂さんは「準備や運営は想像以上に大変だったが、皆の楽しそうな顔が見られて感無量。今後も僕にできることで地域活性につなげていきたい」と話していた。【山口紘史】


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加工機能備え食育学習に活用

 東松島市が三陸自動車道上り線矢本パーキングエリア(PA)隣地に整備する道の駅について、飲食物販など3棟の施設工事が10月15日に完了し、開業時期は11月末を見込んでいることが分かった。18日にあった地域生産物加工研究会(鈴木しゅく会長)の総会で渥美巖市長が明らかにした。農水産業と観光振興の基地となる拠点施設であり、運営する第3セクターの㈱東松島観光物産公社は、他の道の駅で職員研修を進め、受け入れ体制を整えていく。


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